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●一方、54艇の参加となったSRクラスは、伸び盛りの高校生、中学生たちがライバル意識を燃やしながら白熱したレース展開を繰り広げた。
●SRクラスには少々きついレースとなった強風の1、2日目の1レース、2レース目、共にトップフィニッシュをしたの原田康幸選手(九州支部・ 唐津フリート)がリードし、それを今井信行選手(九州支部・中村三陽フリート)が追いかけるという形でレースが進んだ。
● このままレースは決まりかと思われたが、最終日、第5レースは軽風〜無風の為、フィニッシュラインまで届かず涙を呑む選手が続出。結果、 軽量の選手が有利になり、九州支部・長崎フリートの中学生、原田龍之介選手が第1マークからトップに立ち、そのままフィニッシュ。プレスボ ートで応援していた長崎フリートのコーチは「ここ(銚子)まで連れてきたかいがあった」とファーストフィニッシュに喜んでいたのが印象的 だった。このレースは、原田選手17位、今井選手16位と後退。最終の第6レースも前半の勢いは見られず伸び悩んだが、前半レースで好成績 を取っていた原田選手が1-1-2-3-17-10で優勝を勝ち取った。 |
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●今回、第1回目となるマスタークラスの実施要項の参加資格には、『40歳以上でなければならない。ただし、各クラス6隻を満たない場合、本 レースは成立しない』と書かれている。マスタークラスにエントリーされたのは全部で14艇。頂点に立ったのは、実力、経験共に文句なしの九富潤一郎選手(四国支部・高松フリート)が2位にほぼトリプルスコアで優勝した。九富選手はシーホッパークラスでも堂々の3位入賞。微風 が得意ということで前日の4位から、最終日の5レース目はトップフィニッシュ、最終レースも3位と追い上げた。「マスタークラスは第1回目 なので狙っていたタイトルでしたから、嬉しいですね。全日本3位は、自分にとっては厳しい風域だったので現在のレベルではあれが精一杯か な?体力の限界でした」と語るものの、入賞常連の貫録があった。
● 今回は外海だったので、それに合わせて意識して練習した内容はありますか?との問いに「高知で太平洋のレース経験がありますが、うね りの幅と高さが違っていました。瀬戸内海では練習のしようがありません」と、ベテランセーラーもお手上げのうねりだったらしい。
● 子供たちの指導にも熱心な九富選手。指導でお忙しいとは思うが、来年の連覇も期待したい。 |
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