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●43艇と例年より少数参加にとどまったシーホッパー級だが、北は北海道、南は九州まで翌月の国体代表選手などが一堂に会して高レベルなレースが展開された。
●優勝候補筆頭として、前評判が高かったのが99年の西宮、昨年の銚子と2連覇を果たしている永井喜彰選手(愛知県セーリング連名)。当の永井選手本人は「十分な準備もできなかったので、連覇はそれほど意識していません。思い通りのレースができれば」と謙虚だったが、今年5月に行われた東日本選手権を優勝で飾っての参戦だけに、全日本3連覇への期待は高まるばかりだった。
● だが8レース終了時にリザルトのトップにあった名前は永井選手ではなく金田裕孝選手(三保フリート)だった。「以前は高さ(角度)をとるセーリングを重視していたんですが、今春からあまりメインシートを引かずに艇をフラットに保ったスピード重視のセーリングを心掛けるようにしてきました。体力的に自信がなかった中風以上も春先からの筋力トレーニングで苦手意識を克服してきましたし、弱さが出ないレースができた」と勝因を語る。
●初日より首位を守り通した99年の西宮では2位、昨年の銚子では5位と常に永井選手にビハインドを負っていた金田選手だったが、スタートから積極的に有利なエンドを狙い1回目のタックでフリートをリードしていくという理想的なレース展開と、圧倒的なボートスピードで、3-1-3-3-1-1-6-1のオールシングルの好成績で、念願の初優勝を果たした。
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●一方、SRクラスでは、国体前の前哨戦に燃える高校生やレディス、中学生・ジュニセーラーなど71艇と昨年を大きく上回るエントリー数を集めての開催となった。
●ライバルたちを意識してか、初日の第1レース、最終日の第8レースではゼネラルリコールの末、黒旗で失格する選手が続出する場面もあったが、全日本ならではの大フリートでのレース経験を積む意味でも有意義な3日間となった。
●「シフティで難しい海面だったので、コンパスを積まずに、上位に入ってくる選手をマークすることを心掛けました。そうすればトップは狙えなくても、長丁場のレースでは安定した位地に着けられますから。最近はレースの組み立てが決まってきたので、気合いというより冷静に自分のレース運びができたというのが勝因です」とは、ライバルたちが順位を崩すなか1-4-2-2-12-1-11-8と終止安定した順位をキープした関東支部の高校3年生・川田貴章選手。昨年の全日本では6位だったが、SRクラスに乗って4年目の今年は東日本選手権でも優勝し、今回の全日本では2位に20点以上の大差をつける圧倒的なスコアで初優勝を決めた。
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●昨年より開始され今年で2回めを迎える『マスタークラスオープンヨット選手権大会』には、出場資格を満たした40歳以上のシーホッパー級の選手が9艇エントリーした。
●「レース前には障害物も少なく素直な海面だと思っていましたが、レースが始まって11年前にここで行われた全日本で激しいシフトに苦労したことを思い出しました。しかも8レースという長丁場だったので、実力の差が歴然と現れたと思います。シフティな海面で、チョッピ−な波でブローも見つけにくく、いくつもミスして決して満足の行く成績ではなかったんですが、ホッとはしていますね(笑)」3-3-1-1-1-3-2-3と2位の岡 有作選手に6点差をつけて、昨年に引き続きマスタークラスを制したのは、ミスターシーホッパー・九富潤一郎選手(高松フリート)だ。
●ノーマルリグの全日本でも2日目の第4レースではトップフィニッシュを飾る健闘を見せ、総合4位の好成績で自らが目標とする全日本入賞とともにマスター連覇を達成した。 |
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