大会前日
前夜祭の鰻に釣られて大会前日から会場入りしました。
ほとんど風が無い日でしたが出艇して山本さんら数艇と一緒に帆走しました。
前夜祭では店長の蜂須賀さんにお会いでき、美味しい鰻を頂きました。
大会初日
第1R つぶて島回航レース 北東 0〜3m
ほぼ無風の中でのスタート。アウターにいた私とは反対から風が入り大きく出遅れ、最初のマークを15位くらいで回航。
更に上マークにタッチしてしまい、ペナルティターンをするおまけ付きでした。
つぶて島までの長い下りはポートのバイザリーで岸よりのブローを受けながら帆走し、最短コースでつぶて島に向かいました。
岸よりのコースが功を奏して数艇抜いてつぶて島を回航。つぶて島回航後のフィニッシュまでの長い上りは右海面を使って追い上げ、7位(8位までは得点が-025点ボーナス)でフィニッシュしました。
つぶて島を回ったのは今回のレースが初めてで、結果はともかく楽しいレースでした。ただ、この回航レースを取り入れたため(?)か全日本はカットレースは最初から無しと後で知り、最初のレースで7位と出遅れてしまったのがちょっとショックでした。
第2R コースレース(上下2周)※3R以降同じ
東 2~3m
アウター付近の混雑を避けて下寄りから第一線でスタート。すぐ右に伸ばしてトップ目で上マークに寄せました。左海面を使った杉山んと南原さんに先行され1上を3位で回航しました。
2上はポートロングのコースで、1.2位が右海面に向かって競ってる間に左に行ったらコースが当たり、2上を1位で回航しそのままフィニッシュしました。
この日は南風に変わり強風が吹く予報だったので、いつ風が吹き上がるかと風待ちの間ヒヤヒヤして待っていました。
結局、風は吹かずハーバーバックになり、土砂降りの雨の中帰着しました。
初日のスコアは7-1で、感覚的には3~4位くらいかなと思っていました。
夜のレセプションでの順位発表で5位(1位が同点で3人いて私と2点差、4位と1点差)と分かり、ちょっとショックでした(この日2回目のショック)。
夕方の選手総会の間に暴風が吹き、艇庫のシャッターが強風で捲れてしまい壊れるアクシデントがありました。
人が風で吹き飛ばされそうな位の強風でしたが、幸いにも参加艇や運営機材は無事で、翌日のレースに支障はありませんでした。
大会2日目
第3R 南1~2m
長時間の風待ちの後、南からそよそよ吹いてきた風で正午前からレースが行われました。
極端なアウター有利のスタートで、第2Rと同様アウターに寄せすぎず無難に第一線スタートしました。
すぐに右に伸ばして集団から有利な位置でコース取りができ1上を1位で回航しました。
上マークへのコースがポートロングでかなり偏っていたのと、前日の雨の影響なのかコースに真横から流れる潮流のおかげで下りも抜かれずに1位のままフィニッシュしました。
この時点で杉山さんと同点1位(タイを解くと私が1位)で、3位の金田さんとは1点差でした。
このまま時間切れとはならず、すぐ最終第4Rが行われました。
第4R 南4~5m
第3Rと同じく極端なアウター有利のスタートで、前レースと同じくアウターに寄せすぎずに第一線スタート。
アウターで杉山さんが出遅れたのが見たので、あとは金田さんの一つ後ろでフィニッシュすれば優勝の展開でした。
金田さんと競りつつ、追い上げてきた杉山さんには抜かされないようにタックや位置取りを考えてコースを引き、3位でフィニッシュしました。
スコアは7-1-1-3=11.75点で、通算7回目、2011年の山中湖全日本以来13年ぶりの優勝でした。
大会総括
初日は初めての島回りレースを楽しみ、2レース目以降のコースレースでは無理をしないスタートからのコース取りを心掛けました。2日目は幸運にも優勝争いに加わることができ、風の振れを見たりタックのタイミング、位置取りなど、これまでのヨット経験を総動員して優勝に向けて取り組みました。いい意味で緊張する展開が数多くあり、ヨットレースの楽しさを再認識しました。
ここまで読んでくださった皆さん、ありがとうございます。
シーホッパーを走らせるために私がクローズホールドで意識しているポイントを紹介したいと思います。
1.ヒールが起きなくなったらセンターボードを上げる
順風でヒールを起こせなくなってきたらセンターボードを5センチ上げます。センターボードに印をつけておくと目安になります。強風でメインシートを出すコンディションになったら5~10センチ上げます。更に風が強くなりクローズホールドで吹き倒されるくらいのサバイバルコンディションになったらセンターボードの上部の穴が見えるくらい(20センチくらい)上げ、少しでも安全にセーリングできるようにします。今回のレースは比較的風が弱かったので、偶に5センチ上げるくらいでした。
2.ガンネルのフレアを活用する
シーホッパーはレーザーと異なりガンネル幅が広く、ボトムが反り返った(一部平らな部分)があることから、船がヒールするとその部分が水に浸かり浮力を持つことで復元力がつきます。ガンネルが水に少し付いたところでヒールしにくくなる感覚があると思います。当然ガンネルが水没しすぎると抵抗が大きくなってしまうので、適度にガンネルが水に付くヒールの加減を維持しながらセンターボードの調節と併用して効果的に走るポイントを見つけましょう。
3.微風・軽風ではセール裏側の風の流れに注意する
風の弱い時に表と裏のテルテールを流すことは基本ですが、特にセール中央から上部の裏側の流れを意識するようにします。単にテルテールが流れるように走らせるだけではなく、セールの出し入れやブームバングの調節をする必要があります。肝心なのはセール全体の深さとブームの位置(トラベラーブロックからどの方向と距離にブーム後端があるか)ですので、その2点を適切にコントロールしてセールの裏側に風が流れている状態を維持します。
まとめ
シーホッパー全日本は、33年前(1991年)に高校1年生で山形プレ国体の全日本に出てから17回出場しています。
最近は連続で出ていないのですが、5年前の2019年琵琶湖と2017年浜名湖が2位、2012年浜名湖が4位と、楽しくレースに参加させてもらいました。
シーホッパーの大会は、高校生の頃から知っている方々にお会いすることができ、楽しくセーリングとレースができるので、自分のセーリングの原点かなと思ってます。
最後になりましたが選手・運営の皆さん、事務局の弥久保さんありがとうございました。