2021全日本優勝者レポート

STD優勝:三保 水野 本

この度はコロナ禍で大変な状況の中、場所を提供頂いた静岡県立三ヶ日青年の家様、大会にご尽力頂いたシーホッパー協会の方々、運営して頂いた静岡県連の方々、また遠くから参加頂いた選手の方々、皆様のおかげで全日本シーホッパー選手権が無事開催できたこと感謝申し上げます。

今回、初優勝出来たこと、本当に感無量です。

今まで優勝まであと少しのところでミスしたりと、プレッシャーに弱く、今回もそのような場面が出てしまいましたが、最終レースでは自分の力で優勝を勝ち取ることができました。

初日の結果で三保のK田氏が5点差で飛び出てたので、正直逆転は難しい状況でした。ただそれがひっくり返ってしまうのがヨットレースであり、最後まで諦めてはいけないなとつくづく感じた2日間となりました。

特に印象に残っている第2レースと最終レースをメインに振り返ります。
初日第2レースでは、最終レグまでダントツでトップを走ってたのに、後続艇をカバーするのにルーズになってしまい、ブローを拾っていったK田氏にトップフィニッシュを譲ってしまいました…
本当に情けないなぁと凹んでいる中、本部船に乗ってた妻や娘には呆れられてました…笑
その夜、運営陣にも追い討ちをかけるようにボロクソに言われまくり、ヨットはそろそろ辞めたほうがいいのかなと本気で考えて初日を終えました…

ただ2日目のつぶて島回航レースでは上位でフィニッシュでき、またK田氏は逆に大きく崩してしまうこととなり、残す最終レースという場面で上位陣が僅差で誰が勝ってもおかしくない状況に。ここまできたら後悔しないレースをしようと決意し臨みました。スタートはトップスピードで出れるところ、自分の決めたコース、先頭艇を抜かすポイントを探りつつ、トップになったらセオリー通りにカバーする。自分の中で必死に言い聞かせて、今回最初で最後のトップホーンを鳴らすことができました!!
フィニッシュ直後は本当にやり切った感で、本部船にポーズも出来ず、後ろ姿しか撮ってもらえませんでした…ちゃんと撮ってもらえば良かったと唯一後悔してます笑

ハーバーに戻ったら、妻と娘に出迎えてもらい、本当にホッとした瞬間でした。
こんな優勝者でいいのかなという程、安定感のない僕ですが、諦めなければきっと良いことある!!とこれからも信じて、来年は江ノ島で2連覇目指します!!

シーホッパー全日本は約15年かけて挑戦してきました。そしてこのシーホッパーのタイトルだけはどうしても欲しかったんです!!妻の水野三喜がシーホッパー級SRで第27回に優勝、そして妻のお父さんである言わずと知れた渡辺克己さんがシーホッパー級で第4回と第5回で2連覇しています。優勝出来た事をいち早く報告がしたくてその日に妻の実家へ向かい、優勝カップを披露して、大変喜ぶ姿を見ることができ、これで本当に旦那として認められたかなと思った瞬間でしたwww

高校からヨットを始めて、約24年。FJ、シーホッパー、470、スナイプ、クルーザー、レーザー、49er、テーザーと多くの艇種に乗ってきました。これからもどんどんチャレンジして経験を積んでいきたいです。
特にシーホッパーは子供から年長者まで男女問わず手軽に乗ることができる、日本人向けのヨットです。国体種目からは外れてしまいましたが、もっともっと盛り上げて、シーホッパー人口を戻していきましょう!!
そして、シーホッパーを盛り上げていくと共に、セーリング業界の普及に尽力していく所存であります。

あと最後に、初優勝の洗礼のアレはやめましょう!!!!
僕みたいにカナヅチで本気で溺れそうになる人もいるんです!!
せめてライジャケ着させましょう!!
是非皆さまご検討を!!笑笑

では、次は2022三保ミッドウインターでお会いしましょう!!

2021全日本優勝者レポート

SR優勝:浜名湖 松永至央

 報告に先立ち コロナ下での難しい状況の中、開催・運営をしていただきましたホッパー協会、三ヶ日青年の家及び静岡県連・地元関係者の方々に深く感謝いたします。

2~3mの安定しない風の中、予定通り6レース消化できたことに、個人成績はさておき私を含め参加者の皆さんも満足されたと思います。今回は、今大会で印象に特に残った2点に関してご報告をいたします。

 先ずは浜名湖全日本のハイライト礫(つぶて)島回航レースについてです。 日頃慣れ親しんでいる地元浜名湖セーラーとしましては礫(つぶて)島回航レースだけは地の利を生かしそれなりの結果を残したいと入れ込んでおりました。スタートは直前に南西の風から北に代わり、全艇リーチングでのスタート。私は上からのフレッシュウィンドをつかみたく一番本部船寄りでまずまずのスタート。

最初のカオスは、第一マークのSTD勢の回航でした。ほとんど全艇が微風の中同時に回ることになり“ダメー!”の声と共に①マークでぐちゃぐちゃに。その後ろに続くSR北林さんは空いていたマーク寄りをきれいにパス、私もその後に続き上目の位置をキープしながらSTD・SRが混じりながら一路礫に。

当初右手陸側が有利でしたが礫近くで全艇無風地帯に突入、ここが第二のカオス。結局下側の島よりの艇から風を拾い他の止まっている艇をしり目に島を回航、私は結局STD・SRごっちゃの下位集団でなんとか回航。

すると今度は前に回った集団が、島の南のブランケットにはまり止まっているではありませんか。ここが第3のカオス。冷静に考えれば、大回りすべきでしたが、まだまだ悟りを開けない煩悩の塊のジジーはここで色気をだし最短の内回りの作戦に。しかし、これが地獄で気がつけば、私だけが取り残され、一緒にいた、三保佐野さん、琵琶湖北林さんもはるか彼方に。運営艇から注意を受けるし陸に上がれば皆になじられましたが、これもヨットレースの楽しみとして後悔はあまりしていないジジーです。いつものレースと違い変化に富んだスリル(座礁ポイント”九冨ロック”あり)とサスペンスとギャンブルに満ちたレースです。

 あともう一つは、そうです浜名湖でのレースのもう一つのハイライト、お馴染みの蜂須賀さん(ウナギのあおいや)提供のウナギのかば焼き争奪大じゃんけん大会です。浜名湖でのレースは、湖上の戦いが終わった後に、また重要な一戦が控えているのです。他の大会でもそうですが、私 じゃんけんはほとんど1回戦負け。次回こそは、セーリングスキルの向上と共にじゃんけんスキルも上げて望みたいと思います。ちなみに今回の憧れの“蒲焼杯”の覇者は、琵琶湖 杉浦さん、浜名湖 細田さん 運営の遠藤さんでした。これを持ち帰えればレースの優勝カップの何倍も家庭の平和に貢献すると思います。

 最後に、子育ても終わり、ローンも終わり、親の介護も終わり、私の終わりを意識しつつ、再度セーリングをはじめて10年になりますが、コロナ下でも、浜名湖爺の仲間に恵まれ、週3回の3密のない湖上のセーリングにいそしむ身です、今後ともよろしくお願いします。

2021全日本in三ヶ日レポート

第46回シーホッパー全日本・第30回シーホッパーSR全日本選手権大会開催

日程: 10月30日、31日
会場: 静岡県立三ケ日青年の家、浜名湖
報告: シーホッパー協会事務局 弥久保

今年5月開催予定だったがコロナ感染状況により10月に延期しての開催
エントリーはシーホッパーSTDクラス13隻、SRクラス5隻の計18隻
少し寂しい数だがニューフェイスの参加もあり、コロナ禍を乗り越えヨットレースが出来ることに感謝してスタート!

30日第1レース風向240~200度、風速2-3m、途中風向が変わりマークを打ち変えるコンデションの中、トップは材木座Fの関口悠、2位三保F水野本(みずのかなめ)、3位浜名湖F石塚恒志。SRクラスはトップ浜名湖F松永至央、2位浜名湖F石黒剛、3位ヤマハヨットスクール琵琶湖北林利弘。
第2レース以降も風向、風速とも小刻みに変化する難しい天候だったが、計4レース実施
初日を終えてSTDクラストップは前回の覇者三保Fの金田裕孝、SRクラスはオールトップの松永至央。
明けて31日はいよいよ名物のつぶて島廻航レース!
つぶて島レースは今年からエントリー数の50%以内にフィニッシュした艇にボーナス点-0.25が与えられるので、取りこぼしが出来ない。
豪快な北西の風を期待したかったけど、昨年と同じく雨模様、北寄りの風2-3mの中スタート。つぶて島へ向かうコースは最短距離の陸寄りを通るか、陸のブランケットを避け沖を通るか、その日の天候で有利不利が微妙に変わるので、そこが勝負の分かれ目?
つぶて島トップ廻航は関口悠、しかし廻航を終えほっとしたのか、島のブランケットにつかまりその間に三保Fの杉山武靖に抜かれそのまま2位フィニッシュ。
初日までトップの金田裕孝はまさかの9位フィニッシュ、この結果1から3位まで0.25ポイント差。
最終第6レースの結果までわからない状況。
長い風待ちの後東寄りの風やはり2-3mのなか最終レーススタート
優勝を争う水野、関口が1,2位と廻航を重ね、トップフィニッシュしたほうが優勝というしびれる展開のなか、最終マークを水野がトプ廻航、2位関口をセオリー通り抑えタックでカバーし、涙のトップフィニッシュ! 水野本念願の初優勝!!  SRクラスは松永至央が優勝!。

表彰式のあとは毎回協賛してもらっている、蜂須賀強さんの浜松で一番美味しいウナギ屋さん“あおいや”のウナギかば焼きセット争奪じゃんけん大会で幕を閉めました。
来年の開催地は10月29,30日、江ノ島ヨットハーバーで予定しています。
その前に、2022年1月15,16日 三保ミッドウインターレースで会いましょう。

アルバムもご覧ください。